Homō loquēns「しゃべるヒト」〜ことばの不思議を科学する〜

少し前に、万博記念公園内にある国立民族学博物館で開催中の
Homō loquēns「しゃべるヒト」〜ことばの不思議を科学する〜 を見にいきました。

私は文化人類学や、人間の営みそのもの興味があり、民族学博物館の展示にもよく足を運んでいます。


今回の展示は「ことば」をテーマに言語学、教育系、認知科学など様々な分野の研究者が協力し、一つの展示を作り上げられていて(ここまで展示パンフレットを参照)、個人的には今年度は特に、言葉と向き合う日々を送っているので展示内容に興味を覚えました。

展示パンフレット



大きく6つのセクションに分かれた展示の中で、私が特に好きだった二つのブースをご紹介します。

 

一つは、発語する時の口や声帯の形を装置で作り、そこにふいごのようなもので空気を送り込むことで発語の成り立ちを説明するというブースでした。「七月」をしちがつと発語するか、ひちがつと発語するか、その時の口の中の構造の微細な動きに着目していたり、その装置から声のような音が出るのもめちゃくちゃ面白かったです。

 

もう一つは「おじいちゃん、おばあちゃん」を日本各地ではどのように言うか、というブースでした。地図上にあるボタンを押すと、その土地の言葉と発語で「おじいちゃん、おばあちゃん」を指す音声が流れるのですが、各地で呼び方や発音も様々で、たまに志村けんを彷彿させるような言葉や発音もあり、思わず笑ってしまいました。

地下にあるインスタレーション空間もおすすめです。
来館されたらぜひ体験してください!

 

展示の詳細はこちらからご覧ください

www.minpaku.ac.jp


おまけ:ミュージアムショップの袋。昭和の旅館のお土産物屋さんぽくて懐かしさを覚えました。