新作公演「home」公演レビュー

今年8月27日、28日に大阪池田市にあるカフェ・ギャラリースペース guliguliで新作公演「home」を開催しました。助成いただいたアーツサポート関西(注1)websiteで公演レビューが公開されましたので、ぜひご覧ください。

artssupport-kansai.or.jp

 

この作品は「home」という言葉を起点にイメージを膨らませ、作品化しています。ちなみに「home」には、家・家庭・故郷・生息地・療養所・拠点・墓・横たわる場所などの意味があります。

公演レビューにもあるように、本作品には言葉が多く登場します。演劇やダンスという分野に留まることなく、身体表現の可能性を探求し製作しています。例えば「声」は、人から出る音。私達が理解し合おうとする振動、波。手に取ることも、目にも見えない。変化し続ける。私達の存在から生まれてくる震えです。今ここに互いが存在しているからこそ、聞き合うことができます。伝えたいことに対して、どのような音や言葉を探すのか、そして"からだの語り"について、思考し続けました。

作品の解説や説明ではなく作品のひとつの楽しみ方、ひとつの視座として、ああ、こういう気持ちってあるんだ、とか、こんな風に感じるんだとか。作品を通して言葉や呼吸、些細な何かが交わしあえる時間として全4回公演のうち2回、アフタートークを開催しました。

 

27日夜の回アフタートークの様子

28日昼の回アフタートークの様子


コロナ禍、私達の関わり合いや交わりは可視化し名付けられ、誰かと会うことや何かに触れることにも意味付けや理由が必要になり、意識されるようになりました。日々の中でこぼれ落ちていくものや小さな声に耳を傾けながら、いま、もう一度、私達が「会う」ことについて改めて考えたい。その想いを作品に込め、上演しました。

注1)アーツサポート関西
アーツサポート関西は、市民の力によって関西のアートや文化をサポートすべく、2014年4月に発足。個人・企業の寄付等を原資とした助成事業を行っている。

引用元
舞台制作プラスwebsite
http://seisakuplus.com/news/?p=35891